Ruby 1.8以上なら、
require "webrick"
WEBrick::HTTPServer.new(:Port => 3939, :DocumentRoot => ENV["HOME"]).start
たったこれだけで、TCPポート3939番に自分のHOMEディレクトリを公開してしまう、とんでもないWebサーバが出来上がる。Ruby on Railsで有名になったライブラリだが、Apacheを使うまでもない、実験用Webサーバが欲しい時などにもとっても便利。
・ CGIを利用する
拡張子を.cgiとしたファイルに実行属性を加えるだけ。
http.mount(Webサーバ上でのパス, WEBrick::HTTPServlet::CGIHandler, CGIとして実行するファイルのパス)
としてマウントすることもできる。
・VirtualHostを利用する
メインのHTTPServerに、別のServerNameを設定したオブジェクトをvirtual_hostとして渡す。
メイン以外のホストは、:Portをnil、:DoNotListenをtrueとする。
http = WEBrick::HTTPServer.new(:ServerName => "miku.hachune.net", :DocumentRoot => "miku/")
http.virtual_host(WEBrick::HTTPServer.new(:ServerName => "append.haachune.net", :DocumentRoot => "append/", :Port => nil, :DoNotListen => true))
http.start
・各ユーザのホームディレクトリの特定のディレクトリを公開する
/home/$USER/public_htmlを公開する場合、DocumentRootOptionsのUserDirを設定する。
:DocumentRootOptions => {
:UserDir => "public_html"
}
・MimeTypeを追加する
デフォルトで設定されているMimeTypesにマージする。
newmime = {"wav"=>"Audio/wav"}
mime = WEBrick::HTTPUtils::DefaultMimeTypes.merge(newmime)
WEBrick::HTTPServer.new(:DocumentRoot => ENV[HOME], :MimeTypes => mime).start
・indexが存在しない場合の、ファイル一覧を表示しないようにする
:DocumentRootOptions => { :FancyIndexing => false }
・最大クライアント数を制限する
:MaxClients => クライアント数
・アクセスできるファイル/ディレクトリを制限する
DocumentRootOptionsのNondisclosureNameに、公開したくないファイル/ディレクトリ名を配列で指定する。
ワイルドカードが使用可能。
:DocumentRootOptions => {
:NondisclosureName => [".ht*", "*~", ".svn"]
}
・他のURLに転送する
http = WEBrick::HTTPServer.new(:Port => 3939)
http.mount_proc("/"){|req, res|
res.set_redirect(WEBrick::HTTPStatus::MovedPermanently, 'http://hachune.net/')
}
・Cookieを渡す
http = WEBrick::HTTPServer.new(:Port => 3939)
http.mount_proc("/"){|req, res|
res["Set-Cookie"] = "hatsune=miku;Max-Age=3600;"
res.body = "<p>Cookieです。</p>"
}
・erb(組み込みRuby)を使う
WEBrickでは、HTMLファイルにRubyスクリプトを埋め込み、実行することも簡単にできる。
まず、MimeTypeにrhtmlをtext/htmlとして追加する。
:DocumentRootOptions =>{
:MimeTypes => WEBrick::HTTPUtils::DefaultMimeTypes.merge({"rhtml"=>"text/html"})
}
後は、拡張子をrhtmlとしたファイルに、
<%= Time.now.to_s %>
のように、必要な場所に埋め込む。
・指定された拡張子(cgi、rhtml)以外のファイル(rb、html)でCGIやerbを有功にする
require "webrick"の下あたりに以下の内容を記入しておく。
拡張子に合わせて、MimeTypeの設定も必要かもしれない。
module WEBrick::HTTPServlet
WEBrick::HTTPServlet::FileHandler.add_handler('rb', WEBrick::HTTPServlet::CGIHandler)
WEBrick::HTTPServlet::FileHandler.add_handler('html', WEBrick::HTTPServlet::ERBHandler)
end
他にもいろいろあるけれど、とりあえず一番必要とされそうな所だけ。
そのうちlogに関して等も追記する…と思う。