2010年3月8日月曜日

Debian(PPC)でLinux-VServerを使ってみる

Debianでのchroot環境について調べていたところ、chrootよりずっといい感じのLinux-VServerなるものが見つかったので、忘れないように書いておく。
感じとしては、FreeBSDのJailと似たようなもの…な気がする。

・aptitudeでvserver用のカーネルとツールをインストール。
# aptitude install linux-image-2.6-vserver-powerpc \
> util-vserver \
> vserver-debiantools


・vserver用カーネルで起動するため、再起動。
# reboot


・vserver用ファイルを準備。
vserver名をmikuとし、ホスト名をmiku.v.hachune.net、ディレクトリツリーの場所を/vsv/miku、ネットワークインターフェースにeth2を使用、1番のエイリアス(eth2:1)として10.39.39.100/24を割り当てる。ループバックにはlo:1を使用する。
"--"以降はdebootstrapのオプション。ここではDebian Lennyをftp.jaist.ac.jpから取得するように設定する。

# vserver miku build \
> --hostname miku.v.hachune.net \
> --rootdir=/vsv/miku --context 39 \
> --interface 1=eth2:10.39.39.100/24 --interface 1=lo:127.0.0.1/8\
> -m debootstrap -- -d lenny -m ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Debian/


…これだけ。
後は、通常のDebian同様、起動して入ってサーバを設定する。
日本語を使用したい場合はaptitude install localesするといい。
・vserverを開始
# vserver miku start
・vserverを停止
# vserver miku stop
・vserverに入る
# vserver miku enter
・vserverの状態を確認
# vserver miku status
・vserverを削除
# vserver miku delete


詳しくはmanのvserver、verver-build、vserver-statあたりを参考にすると良いらしい。
一部デバイスの関係で正しく動作しないアプリケーションがあるようだが、chrootだけよりいい感じ。
基本システムのみなので、インストール直後の容量が252MBと、かなり小さめなのも嬉しい。
Mac Mini G4では、XenやVMwareが使えないしな…。

linux-vserver.org
http://linux-vserver.org/


※追記
動くものと動かないものは以下のとおり。

動作確認:
bind9
apache

動作せず:
OpenVPN: /dev/net/tunが無いため不可。
dhcp3-server: eth2:1を正しく認識しない…?


その他必要そうな設定
・TimeZoneの設定
# dpkg-reconfigure tzdata

・digが必要な場合
# aptitude install dnsutils

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