Windows 7の新機能、「Windows XP Mode」のことをすっかり忘れていたので、使ってみることに。
最初から配布されているWindows XP Modeのサイズが600MBオーバーと、なかなかデカいので、ダウンロードしている間に、Virtual PC 2007で使っていた仮想Windows XPをそのまま使えないのか試してみた。
Virtual PC Betaの必要システム要件は、
- Windows 7 Home Basic、Windows 7 Home Premium、Windows 7 Professional、Windows 7 Ultimate、Windows 7 Enterprise
- AMD-V™ または Intel® VT (BIOS で有効に設定) が搭載された、ハードウェア仮想化に対応したプロセッサー
- 2GB のメモリ
- Windows Virtual PC のインストール用に 20 MB のハード ディスク空き領域
- さらに、仮想 Windows 環境ごとに 15 GB のハード ディスク空き領域 (推奨)
この中でも、
「AMD-V™ または Intel® VT (BIOS で有効に設定) が搭載された、ハードウェア仮想化に対応したプロセッサー」というのがなかなか厄介。
AMDは、最近のCPU(Athlon 64やPhenom、Opteronの第2世代以降)ならほぼ全て対応しているが、Intelは、最近のCore2Duoなどでも、一部対応していないモデルが存在していて、Virtual PC Betaが使用できない問題が発生してしまう。
その場合は、Virtual PC 2007やVMware、VirtualBox等で代用するしかないと思われる。
Phenom x4で(*´Д`)ヨカタAMD-VやIntel VTの詳細は以下から。
Wikipedia - X86仮想化AMD - AMD Virtualization™についてIntel - インテル バーチャライゼーション・テクノロジー
Virtual PC Betaをインストールしたものの、どこから実行したらいいんだ(;´Д`)と悩むこと数分。
「スタートメニュー」の「Windows Virtual PC」から「仮想マシン」を開くと、仮想マシン用の個人フォルダがExplorerが開くので、「仮想マシンの作成」を選択すると良いことに気付く。
どうやらVirtual PC 2007までで使用していたvmcファイルは使えなく、vmcxファイルが仮想マシン定義ファイルの新しいフォーマットになっている模様。
まぁOffice等とは違って、vmcファイルはただの定義ファイルなので、そんなに問題にならない…と思う。
ここで、「既存の仮想ハードディスクを使用する」を選択。
今回は、
以前Microsoft Download Centerからダウンロードしていたvhdファイルを選択する。
vhdファイルのフォーマットは、VPC2007までと変わらない(互換性がある)模様。
仮想マシンの設定を開いたところ、「仮想アプリケーションを自動公開する」というメニューがあった。
ホストWindows 7のスタートメニューに、ゲストOSのアプリケーションを追加できるらしい。
これがウワサのWindows XP Modeっぽい感じがする。
その他にも、VPC2007には無かったUSBデバイスのサポートなどが追加されていた。
設定が終わったら、仮想マシンを起動。
問題無く、いつものデスクトップが表示されたが、仮想化をサポートするコンポーネントのアップグレードが必要、と言われたので、インストール。
VirtualPC BetaのゲストOSとしてサポートされているOSは、
・Windows XP SP3
・Windows Vista SP1
・Windows 7
とのこと。VPC2007の時点でサポートが切れていたWindows 2000のサポートは、当然ながら無し。
追加コンポーネントをアップグレードしただけでは、アプリケーションの自動追加は利用不可のまま。
というわけで、
Windows XP SP3 向け RAIL QFE (ベータ版)を、ゲストにインストールした。
これをインストールすることで、既存のVPC用仮想マシン(XP Pro、Vista Enterprise・Ultimate)を、XP Modeと同様に動作させることができる。XP Homeや、Vista Home Basic・Home Premiumは、RDPサーバー機能が無いからか、XP ModeやVista Modeとしては使用できない…らしい。
サポートリストに無いVista Businessが使用できるかどうかは不明。
インストール後、ゲストのMicrosoft Updateを実行したところ、ホストWindows 7のスタートメニューに、いろいろ追加されていた。
これがウワサのWindows XP Mode…( ゚Д゚)ウヒョー
どうやらWindows XP Modeの自動アプリケーション追加機能は、
「アプリケーションをインストールしたとき」に、ホストのスタートメニューに追加してくれるらしい。
試しに、Operaをインストールしてみたところ、予想通りホストWindows 7のスタートメニューに追加された。
せっかく表示されたので、実行してみようとしたところ、「仮想マシンを起動している場合は、仮想アプリケーションを起動することは出来ません」と怒られてしまった。
…仕方ないから仮想マシンを終了するよ(´・ω・`)ショボーン
仮想マシン終了後、もう一度仮想Operaを起動してみた。
Windows XP Modeキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!…AeroとLunaを同時ってのは微妙だな…('A`)仮想アプリケーションは、ホスト Windows 7のタスクマネージャーには、
実行名(リモート)のように表示される。
C:\Windows\System32\vmsal.exeというプロセスが、仮想アプリケーションをサルベージしているらしい。
雰囲気は、X Window Systemの転送機能と似たような感じだった。
ホストのファイルは、仮想マシン側にネットワークドライブとしてマウントされていて、一応アクセスすることができていた。
次は、XP向け RAIL QFE (ベータ版)をダウンロードしていた時に発見した
Vista SP1 向け RAIL QFE (ベータ版)も試してみたいと思う。
…まぁXP Modeと同じように、Vistaを使える、という事なだけなんだろうが…'`,、('∀`) '`,、
Windows XP Modeと、Virtual PC Betaのダウンロードは以下のリンクから。
http://www.microsoft.com/windows/virtual-pc/download.aspxWindows Virtual PC Beta
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=65e1c5eb-df9b-415f-b2d6-27f6ef5dceb9&DisplayLang=jaWindows XP Mode
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=0e8fa9b3-c236-4b77-be26-173f032f5159&DisplayLang=jaWindows XP SP3 向け RAIL QFE (ベータ版)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=943b6ac7-87f2-45df-a516-21321d559ac3Vista SP1 向け RAIL QFE (ベータ版)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=db29eb2b-f095-4172-8e83-9c5623045d4eIE App Compat VHDをVirtual PCから実行したところ、仮想マシン上で、「www.google.co.jpにpingを打った場合は帰ってくるのに、Internet Explorer 8からルータの設定画面(192.168.0.1)やwww.google.co.jpを見れない」という問題が発生。
仮想ネットワークがおかしくなってるのか?、と思いホスト環境を色々弄ってみるが、一向に治らず。
試しにUbuntu 9.04のLiveCDを入れてFirefoxからwww.google.co.jpを見たところ、普通に見れたので仮想Windows XPの問題と判明。
今度は仮想XPのネットワークの設定を弄るも、一向に治らず。
まさか…と思いつつ、Internet Explorerの設定を初期化したら、それだけで見れるようになってしまった、という…
(´;ω;`)ブワッ
それにしても最近は、
仮想HDDイメージをWindowsにマウントできるようになったり、仮想HDDからOSを起動できるようになったりと、仮想化が流行ってるな…('A`)
※追記
XP ModeにVocaloid2 巡音ルカをインストールして使ってみた
http://projectzero-swb.blogspot.com/2009/05/windows-xp-mode.html